2011/11/03

[Review] Crescendo

Crescendo
Becca Fitzpatrick


::本の紹介::


やっとチビチビ読んでた本が読み終わったわ。

以前読んでた堕天使恋愛モノYA小説の『Hush, Hush』の続編『Crescendo』。

感想は、
ちょこちょこネタバレするので、ダメな人は気をつけて。というか読まないことオススメします。




さて、感想はといえば、
1冊目よりもさらに少し関係が発展して複雑化してるし、シリアスになって緊迫感あるストーリーなのに、ちびちび読んでたせいか、イマイチ盛り上がらなくて(アタシのテンションが)イマイチな印象でした。
1冊目は犯人が誰かわかってるし展開も読めてるんだけど、それでも面白く感じていたんだけど、今回も途中からなんだか話が読めてしまってるんだけど、面白いってほどではなく。
出だしからノラとパッチが別れる、とかいう大きく話が少し意外な展開を見せるし、終始危険が潜んでる状況は緊迫感はあるんだけど、それに対してや話に引込まれるっていうことは無かったんだよね。最後の方のノラの出生に関わる衝撃的事実もそこまで衝撃できじゃなく。
何度も言うけど、ちびちび読んでたせいかもしれないけど。

そして、終始マーシーの意地悪すぎな嫌な女っぷりとパッチのYesともNoともとれないはっきりしないフラフラかげんと、この2人組にイライラしてしょうがない巻だった。
マーシーがもう、嫌な女すぎる。
後にその嫌味すぎる原因がわかったとしても嫌な女すぎるんだけど、それはそれで一本筋が通った感じがあったから、最後にちょっとそこまで嫌な女じゃないんだよっていうヨイショは入れないで欲しかったのがアタシの意見かな。もう徹底的に嫌なビッチでいいじゃん、みたいな。仮にも学園モノ小説なわけだし、学園モノ映画のよくありがちなQueen Beeをズバァッと斬るというか最後見返して爽快に終るみたいなお約束な感じをだな…(語り始めそうなので強制終了。笑)

そして、今作はフラフラパッチと同じようにフラフラしてる巻でした。
最後は
『次回にぃ、つづく!!』
っていう終り方でズッこけた(笑)
次読ませるには最もいい終り方なんだろうけど、これがドラマだったら確実に
『前回までの●●は……』
っていうので始まるパターンの終り方って言ったらわかると思うけど、そうなのよ。
次回に持ち越し前提で話が進んでるからなんだろうけど、なんか問題は全部解決するわけじゃないというか未解決や気になる点が多すぎるしスッキリしないまま終っててもやもやしてしまう巻。


しかし、トワイライターとその予備軍の女子をターゲットにした小説なので、さすがフォロワーって思わせるような2冊目の話の展開にちょっとガッカリしたのは確か。ほら、トワイライトの2冊目も、2人の関係がギクシャクするじゃん。きっと、他のターゲット層ドストライクな読者にはきっと求めてたものが得られたって感覚があったのかもしれないけど。
新しくノラの幼なじみ(?)だったっていうスコットっていう男子が登場するんだけど、これが3角関係……未遂に終るっていうのは、ちょっと違った点かもしれないけど。
後半部分にさしかかってから知ったけど、この著者は元々トワイライトのファン小説書いてた人なんだとかなんとか(日本で言う同人小説的な。BLじゃなくて二次創作小説ってヤツ)。なんかちょっと納得。

今作というか、このシリーズの中ではこのスコット少年がアタシのお気に入りキャラ。なんだけど、トワイライトじゃジェイコブの方が好きだし、無謀な横恋慕かちょっとサブキャラポジションの匂いがするキャラが好きなのかも(笑)
しかし、このスコット少年、彼は巻き込まれて不死身とはいえ最後銃で打たれまくってなんだか終始可愛そうでしょうがなかったんだけど(笑)未解決が多くて、これだけのために出て来たキャラじゃなさそうな彼は次回キーパーソンになったりするんじゃないかと踏んでるのでさらに気になるところなんだけど。

次巻『Silence』が最終巻、完結巻なんだけど、
今作がちょっと期待はずれと言うかビミョ~なかんじがあったから、凄い読むかどうか迷ってるところです。
ここまで来たんなら読むっきゃないだろうとは思うんだけど。

そして、1冊目が『黒衣の天使と危険な恋』っていうタイトルで翻訳出版されてるこのシリーズ。
このタイトルの次は一体、どうするんだろうっていうのがちょっと気になる。
たぶん、きっと続編も翻訳出版されるんだろうけど。

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